写真:©Blue Lagoon Iceland
国内外のホテルには、本物のVIPだけが宿泊できる豪華客室があり、その部屋の存在そのものも、ホテルのホームページに掲載されることもなく一般には知られることはないという。
アイスランドのレイキャビクにある、ホテル、ザ・リトリート・アット・ザ・ブルーラグーンは、1年のうちで3カ月間だけ営業されている高級リゾートだ。地熱発電所で生じた温水がたまったプールの縁に建っているホテルは、専用の温浴スペースを備えた高級スイートがある。
このホテルにはホテルブッキングサイトには表示されることのない超富裕層向けのスペースが存在している。他の客室の3倍近い広さのスイートには、溶岩でできた風景を見渡すプライベートバルコニーやキッチン、ダイニングルームを備えるほか、キングサイズのベッドルームにはウォークインクローゼットもある。プライベートスパで、スチームバスやサウナ、暖炉、ラグーン内のプライベート温浴スペースまで利用できる。
ブルーラグーン・スイートは、存在を知っていない限り見つけることはできないし、予約は招待者に限られる。世界の高級ホテルでは、こうしたリストに掲載されていない客室は目立たないが不可欠な存在だ。
誰にも気づかれずに宿泊したい人々にとっては、プライベートエントランスと隣接しているヘリポートを使えば、ケフラビク国際空港から人目に付かずに到着できる。
このようなVIP専用の部屋には、アートやスタインウェイのグランドピアノなど壊れやすい物がある客室が多い。ホテルの最も貴重な資産を守りつつも、損耗のリスクが大き過ぎるため、一般客には利用できなくしてVIP客に割り当てられているのだという。
また本物のVIPが宿泊するホテルには、2帖ほどの予約できない部屋も存在していることも多い。これらの部屋は彼らに同行しているメイドに割り当てられているのだそうだ。どちらの部屋も一般には用意がなく、目にすることもないのだ。
参照:Bloomberg
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