ウェスティン都ホテル京都、198億円かけ改装後は国内外富裕層取り込みの強化へ

写真:©ウェスティン都ホテル京都
株式会社近鉄・都ホテルズおよび近鉄不動産株式会社は、ウェスティン都ホテル京都が2020年に創業130年の節目を迎えるにあたり、京都を代表する高級ラグジュアリーホテルへの大規模リニューアルを実施する。昭和を代表する建築家である村野藤吾氏のデザインの特徴である優美さや曲線美を承継するとともに、新しい時代にふさわしい設えやサービスを加え、ラグジュアリー層の取り込みを強化する狙いだ。

リニューアルの主なポイントは大きく4点
・平均客室面積を約50㎡に拡大し、京都・東山の自然をイメージした内装デザインとして、浴室すべてに独立した洗い場を設ける
・ホテル敷地内で掘削する温泉を活用した約1,000㎡のスパを新設し、華頂山に続く庭園と一体となった半露天風呂を設ける
・海外訪日客にも人気の数寄屋風別館「佳水園」は、原設計を承継しつつ客室面積を大幅に拡大し温泉も設ける
・本格的なフランス料理のメインダイニングや、ライブキッチンなどを備えた京都市街を一望できるビュッフェレストランを設ける

きめ細やかで上質なサービスを提供し、ゆったり過ごせるよう平均客室面積をこれまでの約35㎡から約50㎡へと広げる。このため、全館の客室数は、改装前の半数に近い約270室となる。京都を代表する高級ラグジュアリーホテルとしての

なかでも、昭和の名建築として親しまれてきた「佳水園」は、自然の地形を生かした高低変化に富む棟配置となっており、数寄屋風別館として多くの方々に親しまれてきた。近年では、海外富裕層にも好評を博している。リニューアルでは、村野藤吾氏の設計による高低差のある地形を生かした美しくリズミカルな外観やパブリックスペースを承継しつつ、客室面積を大幅に拡大しベッドルームを設けることなどによって居住性の向上を図るとともに、各浴室に温泉を引き込むことで、京都にふさわしい上質な和のおもてなし提供する。

さらに、エグゼグティブクラブラウンジを3階に移設し、面積を拡大したうえで目的に合わせて長時間滞在できるようなソファや、料飲に適したチェアなどを用意しフリードリンクやカクテルタイム、朝食もメニューも充実させてる予定だ。

京都市内には海外のラグジュアリーホテルの進出が続いている中で、伝統ある既存ホテルの高級化路線は今後も勢いを増している。京都市内の海外富裕層取り込みが激化する中で、競争に打ち勝つには“画一的なおもてなし”ではなく、海外のラグジュアリーホテルのように“変則的なおもてなし”に対応する柔軟な対応を同時に進めていかねばならないだろう。

参照:ウェスティン都ホテル京都

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