写真:© 2018 The Ritz-Carlton Yacht Collection. All Rights Reserved.
富裕層向けラグジュアリーホテルブランドとして有名なリッツ・カールトンが、2020にクルーズ事業に参入する計画を進めている。まずは2020年2月に最初のクルーズ船を就航し、2021年に2隻を加える予定だという。現在、船舶デザイン大手ティルバーグ・デザイン・オブ・スウェーデン(Tillberg Design of Sweden)と提携し、スペイン・ビーゴのバレラス造船所で建造中だという。
「当社の目標は、リッツ・カールトンの伝説級サービスを高級クルーズに導入し、海の企画旅行を再定義すること。当社は高級クルーズ需要の高まりを受け、小型客船クルーズというニッチな市場への参入を決めた。ゲストをこの旅に案内できてうれしい」とリッツ・カールトンのグローバルブランドリーダー、リサ・ホラデーは語る。
日本でも大型クルーズ旅行などのニーズが高まってきているが、リッツ・カールトンでは、全長190m、プライベートテラスのついたスイートルームが149室、最大乗客数298人の客船など、乗客300人以下の小型客船クルーズにフォーカスするとのこと。富裕層の「特別な旅行体験ニーズ」に対応するには最適なサイズと言えそうだ。大型客船では入れないような港に立ち寄ることができるのもポイントだろう。リッツ・カールトン・スパや、ミシュランシェフであるスベン・エルバーフェルト氏のレストラン、マリーナ型デッキなどの設備も充実しているほか、ゲスト対スタッフ比率もほぼ1対1とクルーズ業界一だ。
最初の客船の寄港地はカリブ海や地中海、北欧、中南米、カナダ、米国北東部を予定。多くのプランは7~10泊で、ゆったりとくつろげる観光地に停泊する。また、4~5泊の特別プラン「Escapes of Discovery(発見の旅)」も用意するという。専用のコンシェルジュが付き、細かく旅程をカスタマイズすることも可能だ。特にカスタマイズできる点は他のクルーズ旅行にはなかなか無く、好みに合わせて他にはないクルーズ旅行をデザインしたいと考える富裕層のニーズを取り込む狙いのようだ。
価格は、例えばカリブ海の7泊クルーズは1人4,600ドル(約51万円)から、地中海の7泊クルーズは1人5,800ドル(約65万円)からとなっている。このようなプラン以外にも、客船を貸し切ることも可能だ。なお、2020年2月の予約は既に受付が開始されている。
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